乳幼児嘔吐下痢症とは?大晦日にヘロヘロの家族。

今日は大晦日です。数日前から、LEOがげーげーと吐いて、どうも冬の嘔吐下痢症に感染したようです。双子なので、MALにうつらないか心配していましたが、なんとパパにうつってしまった!(笑)というか、笑えません。しんどい。ママの実家、行けるかな。。。とにかく、大掃除も進まず、ヘロヘロの一家です。
この病気、ポイントは脱水症状対策。ちょっとお医者さんのページから、引用させていただきましょう。長いですけど、参考になります。
●乳幼児嘔吐下痢症とは
ウイルスによる胃腸炎で、だいたい突然の嘔吐で発症します。うつります。冬期下痢症とも呼ばれます。
2~15回嘔吐し、同時か少し後から下痢が始まります。 いつもより酸っぱいにおいの黄色か白っぽい水様便(クリーム色)(この背景のような色です。)、ひどいときには米のとぎ汁 のような便になることもあります。 熱も出ることがあります。
下痢は3~10数回になります。下痢の期間は長く続き一週間くらいかかることもあります。 問題は脱水症です。嘔吐や下痢で体内の水分とともに消化液を失うと塩分など(電解質)体液が失われるからです。その前に適切な治療をしましょう。嘔吐の仕方には2パターンあってまとめて何時間かの間にどーっと吐いてしまうタイプと毎日1~2回ずつ位吐くタイプがあります。毎日少しずつ吐くタイプは3日ほど続きますが、あまり脱水になることはありません。
ウイルスは何種類もあり、最も代表的なウイルスがロタウイルスというウイルスです。症状がもっとも強く、便が白っぽくなる傾向が強く下痢も長びきます。ロタウイルスの潜伏期は1~2日といわれています。新生児では無症状かごく軽症で、年長児や成人では症状がでないことが一般的です。ロタウイルスは診断キットがあるので早めに確認できます。
経口感染 飛沫感染をします。貝、野菜、サラダ、果物などの食品を介しての感染もあります。一般に1~2週間くらい便からの排出がつづきます。
■その他のウイルス
ノロウイルスを含むカリシウイルス:昨年あたりから流行が頻繁となっています。カキ、水などから感染します。幼児から成人まで幅広く、集団発生を起こします。
腸管アデノウイルス:胃腸炎の11%くらいといわれています。
■治療
嘔吐する時間は数時間から約一日程度です。必ず止まってきます。嘔吐止めを使用し嘔吐が止まるのを待ちます。この間、水分も与えません。絶食が最もよいのです。(この時期は与えても吐くだけですから。)吐き気が止まり、飲めそうになったらスプーンで小量ずつ、お茶、アクアライト、ポカリスエット、塩分で味付けしたコンソメスープ、あめゆなどを交互に与えます。みかんやリンゴのしぼり汁もよいでしょう。これで嘔吐がなければこれからどんどん吐くということはなくなります。こうすれば脱水症を防ぐことができます。
しかし、吐き続けたり、下痢がひどくほとんど水分も十分に取れない場合には点滴をします。ほとんどの場合200~500ccほどの点滴で良くなりますが、ひどい場合は入院が必要になることもあります。
逆に嘔吐もなく、下痢もなく、普通の硬さで便が白くなるだけのこともありますが、この場合はほとんど治療は必要ありません。
■食事の与え方
嘔吐が止まり、下痢の回数が減り、水様から泥状へと便性が好転するにつれて、うすめたミルク、重湯、三分がゆ、ポタージュも与えることができます。
便と同じ軟らかさのものをたべさせるとよいでしょう。
おかゆ、白身の魚、よく煮たうどん、軟らかい食パンなどよいでしょう。
■食べていけないもの
乳製品、冷たいもの、油もの、糖分の多いもの、生野菜など繊維の多いもの
卵や豆腐などは便が固くなれば与えてよろしい。
*下痢が治まると、すぐに体重は回復します。栄養は控え目でも早く下痢をなおすようにしましょう。下痢が長びくときは乳糖不耐症のことがありますのでご相談ください。
■おふろ
下痢がひどく、元気のないときだけ中止します。おしりはお湯でよく洗ってやります。
●流行性嘔吐症(少し大きな児の場合)
同様のウイルスに感染しても、だいたい5~12時間くらいまでの嘔吐だけで終わることが多く、下痢をあまりしないのでこのように呼ばれます。年長児の場合、ロタウイルスではなくて、ノーウォークウイルスが原因のことが多いのではないかといわれています。次の日にはだいたい元気になります。嘔吐のあるときにはものを与えないようにし、嘔吐止めの坐薬などを使って嘔吐が止まるのを待ち、止まったら食事療法を始めます。このとき尿中にケトン体という物質が出ている場合は元気がなくなっている証拠なので点滴をしたり、糖分の入ったもの(あめ、チューインガム、砂糖水など)を摂取することでだいたい良くなります。
■その他の注意点
便を扱った手から感染しますので、おかあさんも子どもも頻回に手を洗ってください。特に食事の前、便を処理した後などはきちんと何回も石けんと流水で手をしっかり洗いましょう。
・乳児で嘔吐が頻回でおなかが痛そうに泣くときには腸重積のことがありますので、素早く診察を受けましょう。
・予防という点では母乳で育てた子どもの方がひどくなりにくい傾向があります。
集団における感染防止:看護提供者、食品取り扱い者の教育。環境外面や食料準備室を清潔に保ちましょう。十分な手洗いを行い、下痢をしている子どもと、便がよくなった病児の便の処置をした後は十分な手荒いと管理をしましょう。
■幼稚園、保育園、学校
基本的に下痢をしてる場合は休みますが、おむつのケアがきちんとできる場合は下痢をしていても通園できます。この場合、おむつの処理をする人がよく手洗いをすることが大切です。
トイレできちんと処理できる子は通園、通学はかまいません。
※何種類もウイルスがいますので一冬に2回以上かかることがあります。
※早朝から嘔吐し朝方に止まる場合がかなりあります。嘔吐が繰り返されるときには診察をきちんと受ける必要がありますが、早い時間に診察を受けておきましょう。輸液などが必要になるときにはどうしても時間が必要だからです。

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