乳幼児、子供の鼻血について

思えば、小さい頃はよく鼻血を出した記憶があります。中学生くらいまでは、毎週のように出していたような気が。
そんな鼻血について、まとめてみました。
■なぜ鼻血は出るのか?
鼻血の9割以上はキーゼルバッハ部位という鼻の入り口近くから出ます。
ここは細い血管が多く集まっているうえに、鼻をかむとこすれ、指を入れると届く場所です。
小さい子どもの場合、鼻をかむ強さを加減できなかったり、寝ている間も含めて指でよく触ったりするので、余計に鼻血が出やすいようです。
さらに、鼻血をくり返す子のなかには、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(蓄のう症)を生じていることもあります。
これらの病気による鼻水や慢性の炎症で鼻の粘膜がただれた状態になると、鼻血が出やすくなるのです。
見た目には、出血量が多いため、周りの人はびっくりします。しかし、ポタポタ出る子供の鼻血のほとんどは、心配することはありません。
■シリアスな病気が原因のことも
鼻血が続くのなら、一度耳鼻咽喉科でチェックを(鼻水や血液からアレルギー反応を調べ、レントゲンで副鼻腔炎を検査します)。
なお、あまりに頻繁に鼻血が出る、なかなか止血しない、といったケースでは、血液の凝固系の異常も調べる必要が出てきます。
当然ですが、このように鼻血の原因がはっきりしているときは、その原因となる病気の治療が必要です。
■止血の方法
さて、鼻血への対処法ですが、ティッシュを鼻の穴に詰めて、5~10分鼻をつまむとほとんどは止まります。
姿勢はおへそを見るような感じにして座らせてください。
上を向かせて首の後ろをトントン叩くと止まるというのはまったくの迷信です。
■注意
絶対に寝かせてはいけません。
寝かせて、のどに下がってきた血を飲むと、それがしばらく胃の中に留まるので気分が悪くなって嘔吐することも。
気管に入って窒息状態になることも考えられます。血が多かったりすると心配になってつい寝かせてしまう気持ちはわかりますが、鼻血で死ぬことはありませんから、落ち着いて前述の止血法で対応してください。

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