双子とは?そもそもどうやって生まれるの?

双子には二種類あり、一つは、一卵性双生児で、もう一つは、二卵性双生児です。
前者は、受精卵が受精後に二つに分かれ、各々がともに別々の胎児に発達します。一つの精子と一つの卵子から発達するので、全く同じ遺伝的素質を持ち、よく似ています。性別も同じである受精卵の分割が何故起るのかは分かっていないのですが、通常は受精後13日以内におこります。一卵性双生児は双子全体の約三分の一を占めているのです。
後者は二つの卵子が各々、別の精子によって受精し、独立の存在として発達します。これは、間隔の近い二回の性交によって起る場合があるので、父親が違うということもありえる。(マジ?)二卵生双生児は各々が別々の遺伝形質を持っているので、普通の兄弟姉妹と同じようなもので、性別は同じ場合も違う場合もあります。たまたま同時に生まれた兄弟姉妹なんですねぇ。全体の三分の二を占めます。ちなみに、受精の前に卵子が分割し、そのあとにその各々が別々の精子によって受精するという一卵生二精子の説もあるが、まだ実証されていないとのこと。よくわかりません。(笑)
西洋では80~85出産に1組、日本では120出産に1組の双子、という統計があります。最近、実際は出産される双子の4倍の双子の可能性があるが、生まれるまでに双子の片方が失われてしまうことが超音波検査によって分かってきました。片方が失われてしまうのは妊娠二週間以内のことで、それ以後に認められた双子はほとんど出生します。失われる原因は流産なのか、母体の組織中に吸収されるのか、それはまだ明らかになっていません。
一卵性双生児が生まれるのは偶然によるものですが、二卵生双生児には要因がいくつか考えられます。
まず、母親の年齢が高いほど、双子の出生率も高くなります。出生率が最も高いのは、35~40才の間で、それ以後は再び低くなっていきます。女性は高年齢になるにつれ、一度に複数の卵子を受精させる傾向があるからなんですね。
次に出産回数が多いほど、また以前に双子を生んだことがあると、双子の出産率が高くなります。
また、母親自身や親類に双子がいると双子を生みやすい遺伝的素質があり、出生率は高くなります。うちもこのパタンですね。
さらに、不妊症の治療にホルモンが使用されるようになって、双子、三つ子、四つ子が生まれやすくなりました。初めは、ホルモン治療をうまくコントロールするのは難しかったのですが、いまでは、一つ、または二つの卵子だけが受精できるようになっています。
妊娠のチャンスを増やすために、一度に4つの受精卵を投入する『試験管べビー』も双子の可能性を高くします。
一人の赤ちゃんならば、母体の子宮でのびのび出来るのに対し、双子の場合それは二分の一ずつ分け合わねばなりません。その影響は、妊娠33週から後期にかけてあらわれます。出生時の体重は一般男子に比べて双子男児は約700グラム、一般女子に比べて双子女児は約600グラム少ないというデータがあります。一般児に比べ、約20~22%ほど小さく、胸囲も7~8%、身長も4~6%、頭囲も3~4%小さいのです。
次に性、出産順位、卵性別における差をみてみましょう。
まず一卵性の双子同士は、出生時の身長体重について性別差はほとんどないのですが、胸囲と頭囲は男子の方が女子より大きいようです。
又、出産順位の早い子の方が大きい傾向があります。(しかし、それは微々たるもの。)
次に一卵性と二卵性では、二卵性の方が体重が重く、他の身体各部位についても大きい傾向にあります。これは二卵性の双子はそれぞれが卵膜、胎盤をもっていることが多いので、母親の体の中で一卵性の双子よりもゆったりよすごすことができるからではないかと考えられています。
しかし、全体として、二人の差と言っても、眼に見えるはっきりとした差と言えるものではないので、心配する必要はありません。うちも、二人の差は600グラムもありましたが、半年ほどで追いつけ、追い越せ状態になりました!
以上、「双子とは?~双子の基礎知識講座」でした。

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