便秘とは、、、
うんちが長いあいだ腸の中にあると、水分が吸収されて硬くなってしまい、排便のときに苦痛を伴うようになること、また出にくくなることを便秘といいます。
子どもの場合、うんちが出なくておなかが張って苦しそう、不機嫌、食欲がない、うんちが硬くて排便のとき痛がる、などのサインがあれば便秘といってよいでしょう。
母乳やミルクを飲んでいる生後4、5ヶ月までの赤ちゃんでは、ほんとうの便秘というのはあまり起こりません。
2~3ヶ月の赤ちゃんで、1日に何回も出ていたうんちが急に2~3日に1回になってしまい、お母さんが心配することがよくありますが、赤ちゃんがうんちをためて出すようになってきただけで、まず便秘ではありません。ただ、母乳の赤ちゃんで、体重の増えかたがよくないときは母乳不足をチェックする必要があります。
非常にめずらしいですが、巨大結腸症という病気があります。生まれつき直腸の機能に異常があり、きちんと排便できない病気です。ほとんどは産科に入院している間に気づかれるのですが、ごく軽症の場合は発見が遅れることがあります。便秘に加え、おなかがパンパンに張る、綿棒で肛門を刺激すると爆発的にガスやうんちが出る、といった症状があります。
離乳食を進めているときに、便秘ぎみになることは時々あります。母乳やミルクの量が減っていくために水分が不足ぎみになり、うんちが硬くなるのです。苦痛なく排便できるようであれば様子を見ていてよいでしょう。
そう。毎日きちんとうんちが出なくてもよいのです。2~3日うんちが出なくても、硬くなく、楽に排便し、機嫌がよければ便秘とはいえず、心配はありません。では、まとめます。
●診てもらったほうがいいのは?
・おなかがパンパンに張って苦しそうなとき。
・便秘が長く続き、水分や、食物繊維の多い野菜類などをとらせても効果がないとき。
・うんちが硬くて排便のときに痛みを伴うようになると、子どもがうんちをするのを嫌がるようになるので、注意が必要です。お医者さんで、緩下剤(下し薬)を処方していただきましょう。
●様子見でいいのは?
・うんちが硬そうでなく、機嫌もよいとき。
●便秘気味の時に家でできること(5~6日出なかったらちょっと心配かなぁ。)
・水分を十分に与える。
・繊維の多い食事を十分に与える。(便通をよくする食物繊維が多く含まれているのは、野菜類ではトマト、大根、青菜など、果物では柑橘類、りんご、プラムなどです。海草類、豆類も便秘には有効です。)
・おなかのマッサージをする。(両手をお椀を伏せたような形にしておなかに当て、時計回りにお椀をぐるぐる回すようにする。「の」の字ってやつね。⇒1ヵ所を強く圧迫しないようにします。)
・苦しそうなときはベビーオイルを塗った綿棒で肛門を刺激する。(綿棒浣腸=2センチくらい出し入れして刺激⇒ドバっと出ることがあるので、新聞を敷きつめるなど、用意が必要です。)
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