未熟児とは

未熟児とは
LEOは2130gの未熟児で生まれましたが、そもそも未熟児って何?ってことで、関連用語とともに調べてみました。
●未熟児の定義…出生体重が2500g未満の新生児
さらに、厳密に言うと未熟児はこのように分けられます。
・超低出生体重児(超未熟児)…体重1000g未満
・極低出生体重児(極小未熟児)…体重1500g未満
・未熟児…体重2500g未満
早産による未熟児の場合、各臓器が未熟で、それに関連した機能障害による様々な病気が発生することがあります(もちろん全てではありません)。
妊娠32週以降の早産で赤ちゃんの体重が1200g以上で、NICU(新生児集中治療室)に入院した場合はほとんど問題なく発育します。
妊娠27週未満、赤ちゃんの体重が750g以下の場合、障害が残る場合があります。「場合がある」というだけで、障害が残らなかった元気な未熟児ちゃんもたくさんいます。
双子、多胎児はどうしても小さく生まれるものです。頑張って、大きく育てましょう。
●NICU(新生児集中治療室)とは
小さく生まれた赤ちゃんは、クベース(保育器)に入ります。クベースのは体温調節が上手に出来ない赤ちゃんの為に、快適な湿度、温度に設定されています。
周りにはモニター、酸素、人工呼吸器、輸液、栄養チューブなど様々な器具が配置されています。
モニターについて:
赤ちゃんの胸や手足に電極がついていて、それが呼吸や心臓の状態などをモニターに数字や波形として表します。
呼吸や心拍に変化があったり、電極がはずれると警報音が鳴るようになっています。
モニターは始めの頃は大きめだが、週数が多くなり安定度が増すと小さいサイズになって行きます。
酸素濃度について:
空気中に含まれる酸素は21%くらいですが、これ以上の酸素が必要になるため、肺が未熟な赤ちゃんが呼吸困難な場合には血液中の酸素量をはかって、赤ちゃんに合った酸素を与えます。ですから、酸素の濃度はその赤ちゃんによって違います。
人工呼吸器:
自分で呼吸できない赤ちゃんのために、口のなかに管を入れ必要な酸素と炭酸ガスをうまく交換させることができる機械です。
光線治療:
黄疸がある程度超えたときこの治療をします。光線から目を守るために、赤ちゃんはアイマスクをつけます。
栄養チューブ:
未熟児の赤ちゃんは直接おっぱいを飲む力が極めて弱い為、飲めるまで鼻や口からチューブを胃まで通し、注射器に入れたミルクを流します。
●胎児発育遅延児とは
発育が充分でない新生児を胎児発育遅延児と言います。在胎週数と推定体重で発育状態が判定されます。以下のケースがあります。
・染色体の異常、子宮内感染、先天性形成不全、妊娠中の喫煙やアルコール摂取、その他の有害物質(放射線や薬剤など)、先天性代謝異常などで、胎児の身長、体重、頭囲が平均より小さい。検査による診断が必要です。
・妊娠中毒症、多胎などの妊娠合併症や母体の病気などで身長と頭囲は平均だが体重が少ない。この場合生後まもなく低血糖、低カルシウム血症、多血症が起こるため、早期の治療、観察が必要です。
・体質的(家系的)に体が小さい。
発育遅延は将来の生長発育にも影響するため、定期健診をしっかりする必要があります。
●カンガルーケアとは
カンガルーの親子のように、お父さんお母さんと赤ちゃんの皮膚が直接触れ合うように抱っこする事です。以下の効果があります。
・赤ちゃんの呼吸が規則的になり、体温も安定します。
・赤ちゃんの眠りが深くなり、起きている時も穏やかになります。
・肌の触れ合いを通して赤ちゃんの事がわかるようになります。
・母乳の出が良くなり、母乳保育が進みます。
ブラジャーをはずして、裸の赤ちゃんを胸の間に乗せるように縦抱きにします。15分くらいは、赤ちゃんは居心地のいい場所を探してモゾモゾします。
赤ちゃんの週数が34週を越えていたら乳首を口に含ませてみます。
カンガルーケアは赤ちゃんの状態が落ち着いていて、週数が32~36週の間が一番効果的です。

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