双子の小惑星?・・・やはりギリシャ神話がネタ元でした。

イトカワ同様、内部はすかすか=双子の小惑星アンティオペ-パリ天文台など
4月10日4時31分配信 時事通信
火星と木星の間にある珍しい双子の小惑星「アンティオペ」は、日本の探査機「はやぶさ」が着陸した小惑星「イトカワ」と同様に、岩石片が集まってできており、内部にすき間が多いことが分かった。
パリ天文台などの研究チームが10日までに、南米チリにある欧州南天天文台の大型望遠鏡などを使って精密に観測した成果を、米惑星科学誌イカルスに発表した。
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ん???
アンティオペとは?
調べたら、やはりギリシャ神話の登場人物でした。(星の名はほとんどここから来てますよね。)
以下お話。。。。なるほどね。だから双子の小惑星なのねー。(いつもながら激しいお話です。)
カドモスが撒いた竜の歯から生まれたスパルトイの子孫が、王女アンティオペ。
ゼウス好みの大変な美女だった。
彼女は寝ている間にサテュロス(もしくはアンティオペの恋人エポーペウス)に扮したゼウスに愛され、そして案の定身ごもった。
厳しい父の怒りを恐れて、アンティオペは子供が生まれる前に恋人のシュキュオーン王エポーペウスの元に逃れ保護された。
しかしエポーペウスとの交際もかねてから父と叔父に反対されていたこともあり、二人がシキュオンを攻撃するべく軍隊を率いて攻撃してきた。
この戦で父ニュクテウウスと叔父リュコスは重傷を負った。
死の間際、ニュクテウスは遺言を残した。
それは、シキュオンを再度攻撃しエポーペウスを殺害し、娘アンティオペを連れ戻して欲しい、との事。
果たして叔父リュコスはその遺言を実行し、アンティオペをテバイへ連れ戻した。
アンティオペは帰路にある中、ゼウスとの間にできた双子の男の子を出産したが、悲しいかな、その子供たちはキタイロンの山の中で死んでしまうようにとリュコスの命令によって捨て子にされた。
そしてアンティオペはそれから20年もの間、残忍なリュコスの妻ディルケによって虐待され、ひたすら耐え忍んだ。
こんな逆境の中、見かねたゼウスはアンティオペを外に連れ出した。
一日中、アンティオペはキタイロンの山道を登り、夕方には山のくぼ地にある羊飼いの小屋にたどり着いた。
そこでアンティオペは二人の羊飼いにギリシャの伝統的なもてなしを受けた。
アンティオペも羊飼いたちもこの時は知らなかったが、出産後生き別れになった実の親子だった。
双子はアムピオンとゼトスと言い、生まれてすぐに山に捨てられたが、その後寒さで凍え死ぬ事もなく、野獣に食われることもなく無事に成長していたのだ。
もちろんこれは天からゼウスが、どのような危害にも遭わないように取り計らっていたからである。
双子は捨てられてまもなく、子供のいない羊飼いに拾われ、大切に育てられていた。
とは言え、アンティオペは二人のことを見ても自分の息子だとは分からなかったし、それは子供たちも同じ。
だから、ディルケが逃げたアンティオペを捜索に来たときに、双子はあっさりと引き渡してしまった。
恐らく、ディルケはテバイの宮殿に着いたらアンティオペに死に至るほどの拷問を加えるだろう。
ディルケ一行が去ってまもなく、双子の養父である羊飼いが慌てふためいて駆け込んできた。
「おまえたちが引き渡した女は、……生母アンティオペだぞ!」
なぜかゼウスは養父のほうにアンティオペの正体を明かしていたのだ。
そこで双子は慌ててディルケとアンティオペを追いかけた。
双子が彼女らに追いついたのはテバイに到着する寸前だった。
アンティオペがこれまでの苦難を息子たちに語ると、二人の息子たちはディルケの髪を牛の角に結びつけ八つ裂きにしてしまった。
これに対してディルケの夫リュコスが剣を抜いて二人に向かったが、若いアムピオンとゼトスのほうが強かった。
二人がリュコスを殺そうとしたまさにその時、現れたのがゼウスの使者のヘルメス。
ヘルメスはリュコスに、テバイの支配権をアンティオペとゼウスの子に譲り、そしてディルケを火葬にした灰をかつてカドモスが竜と争った「アレスの泉」に撒くように、とゼウスの命令を伝えた。
この事から、以降「ディルケの泉」と呼ばれることになる。
テバイはアンティオペの二人の息子、ゼトスとアムピオンが支配する国となった。
そして、宿命的な「ハルモニアの首飾り」の持ち主になったのは、この後ヘルメスの勧めでアムピオンが結婚したニオベに送られることになる。

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