陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)とは?~心配ありませんよ!

実は、MALは陰嚢水腫という病気(状態?)でした。
男の子は、生まれた時、約6%がこの状態といわれています。
どんなものかというと、タマが大きく腫れている状態です。うちの子は左側が大人の親指の第一関節までくらいありました。けっこう大きくなります。
たぬきの置物のように、大きくなるのです。(片側だけ)
1歳半検診の時に、「これ、大きくないですか?」と聞いたら、「たぶん陰嚢水腫でしょう。放っておけば治ってしまう可能性も高いので、様子見でいいと思います。」と診断された。
しかし、1年近く経っても治らないので、近所の小児科に相談したところ、「じゃあ、手術しましょうか。紹介状書いてあげます。」ということに。
小児外科の分野なので、大きな病院しか出来ないのです。うちは、いくつか候補をあげていただいた中から、一番近い某大学病院を選びました。
難しい手術ではないので、どこで受けるかなどは、あまり気にする必要はないと思います。
ただ、小さい子は、やはり暴れると危ないので、必然的に全身麻酔となり、ここだけかな、あえて心配するとすれば。
熱があったりすると、当然手術できないので、うちは3回も延期しましたが、やっと先月(2歳11ヶ月)出来ました。
物心がついて、手術や、病院が怖いというイメージが出来てしまうと、かわいそうなので、なるたけ早く踏み切ったほうが、いいのかもしれません。
結果的に、手術は無事完了。麻酔が覚めてからしばらく泣きじゃくっていましたが、最近は傷口(下腹部)も縫わずに接着剤でくっついてしまうらしく、痛みもほとんど残らない様子です。
入院~退院まで、3日間。むしろ、一緒に入院のママを取られて、応援に来てくれたババとお利口で留守番していたLEOのほうが、かえって気の毒なほどでした。エライ!
陰嚢水腫について、まとめてみました。
■どんな状態?
睾丸を包んでいる膜に水がたまった状態です。そのため、陰嚢が大きくなります。通常は片方だけで、ぷくぷくした感じです。痛みはありません。懐中電灯ですかしてみると透き通って見えます。
■症状は?
特にありません。陰嚢(おちんちんの袋の部分)がはれているだけです。本人全く痛くないみたいです。
■治療
お医者さんで、陰嚢水腫と診断されたら、とりあえずそのまま様子をみます。ほとんどの場合、自然に吸収されます。1年経っても変わらない時、だんだん大きくなる時、痛がるときなどは、もう一度お医者さんに相談して下さい。
■ポイント
そけいヘルニアとの鑑別が必要(似ている)です。この病気自体は重大な病気ではありませんが、陰嚢が大きくなる病気には、癌や急性炎症、けがや睾丸の捻転なども考えられますので、まずは小児科医あるいは泌尿器科医に診察を受けてください。
■詳しい説明
子どもの場合、その袋とお腹が交通しており、お腹の水、すなわち腹水がその交通路を通じて陰嚢に溜まり、睾丸が腫れたように見えるのです。
3~4歳までにその交通路が自然に閉じることが多いので、その年頃まで手術はせずに経過を見るのが一般的な対処の仕方です。
その交通路を通じて腸が脱出してくる場合は、腸ヘルニアを合併している状態ですので、3~4歳といわずに、時期を見て早めに手術をした方がよいことがあります。

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