風邪を引きやすかったり、下痢気味だったり、すぐ扁桃腺が腫れるなど、いわゆる虚弱体質ですが、特に双子は小さく生まれることが多いためか、ひとりで生まれたお子さんよりもその割合は多いように感じます。
こうしたお子さんの場合、個々の症状にその都度対処するよりも、体質自体を変えていくことが賢明です。
こうした処置は、やはり漢方の得意分野です。
■風邪を引きやすい・扁桃腺が腫れやすい子
免疫を賦活(活性化)させる働きの漢方薬を用います。食の細い子にも有効です。
●補中益気湯 (ほちゅうえっきとう):
中つまり脾胃を補って気を益す=内臓を強くして、元気を作るという意味。虚弱の処方に多く用いられます。
●小柴胡湯(しょうさいことう):
漢方処方のベースともいえるほど、広く用いられます。風邪を引きやすい子供への処方は有名。
■おなかのトラブルの多い子
体を温める食事が足りていないのでは?食事をチェックした上で以下の処方を。
●小建中湯(しょうけんちゅうとう):
おなかの症状の基本的な漢方薬です。夜尿症の薬としても有名。
●六君子湯(りっくんしとう):
消化不良など、胃の調子がすぐに悪くなる子に有効です。
漢方ですから、西洋医学的な処方でなく、漢方的な見立てによる効果的な処方をしましょう。間違うと、思わぬ副作用のある場合があります。「漢方は副作用がない」というのは、漢方の処方をした上でのことなのです。
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